エンジニアは専門性に応じてさまざまな種類に分類ができる。どうせIT業界で働くならば「需要の多い種類のエンジニアになりたい」と考える人は少なくないだろう。そこで今回は、これからも需要があると考えられるエンジニアをピックアップして紹介する。
1つ目はセキュリティ・エンジニアだ。この種類のエンジニアは需要を減らすことはないだろう。なぜなら、ITが一般的に導入されるようになってから、サイバー犯罪の軒数は増加し続けているからだ。2021年のサイバーセキュリティによる被害総額は、6兆ドルに達するほどだ。また、近年ではリモートワークやノマドなど、働き方の変化が社会に浸透してきた。働き方の多様化は、同時にセキュリティの問題も多発させている。一説では、サイバーセキュリティに対処するためには、1年間310万人のITセキュリティの専門家が必要と言われている。このような状況を鑑みるに、セキュリティ・エンジニアの需要は今後も増加すると考えられる。
2つ目はクラウド・エンジニアだ。近年では、クラウド技術の導入を急ぐ企業が増えている。2020年度以降のIT関連サービスでは、クラウドに関するものが目覚ましい進歩を遂げており、その対策に遅れないようにするためだ。そのため、クラウド・エンジニアは引く手数多の職種となっている。また、クラウドシステムに移行した後も、そのシステムを管理する人材は必ず必要である。そのため、クラウド・エンジニアの需要が低くなることはないだろう。特にクラウドサービスのシステム作りに必要な「Microsoft Azure」あるいは「Amazon Web Services(AWS)」のスキルを持つエンジニアは重宝されると考えられる。